君はサクラエディタの能力を引き出せているのか?絶対に使うべき7つの機能

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サクラエディタを使っているのに、メモ帳程度にしか使っていない人もいるでしょう。
サクラエディタは多機能・高機能・軽い・安定という優秀なエディタでありながら、無料というスゲーやつです。

そんな優秀な人材(エディタ)をメモ帳程度にしか使わないなんて勿体無いです。

サクラエディタを使うなら、
最低でもこのぐらいは使いましょう

というお話しです。

 



サクラエディタはめっちゃ優秀なエディタです
メモ帳代わりなんてモッタイナ~イ!!

こんにちは。kei(@boot_kt)です。

私は現役のシステムエンジニア/プログラマです。
システムエンジニア/プログラマにとってエディタは『命』と言ってもいいでしょう。
もちろん統合開発環境も使いますが、エディタはそれ以上に重要なツールです。

僕が長年メインで使っているエディタは秀丸エディタですが、現場によっては有料ソフトは使用許可が降りないことがあります。
そういう時はサクラエディタを使います。

サクラエディタは無料ではありますが、機能的には有料ソフトに負けていません。
ひっじょーーーーに優秀なエディタです。

 

別にエンジニアじゃなくても、Windowsユーザーであればサクラエディタを使っている人は多いでしょう。
しかし、サクラエディタをエディタらしく使わずメモ帳でもいいようなモッタイナイ使い方をしていませんか?

そこで、サクラエディタのオススメな使い方を幾つか挙げてみたいと思います。

サクラエディタは沢山の機能を持っていますが、全てを使いこなすのは無理です。
今回取り上げる使い方は『最低限これぐらいは使いましょう』という程度ですが、これぐらい使えるようになれば日常的にテキスト処理が快適になるのではないかと思います。

ぜひお試しください!!

Ctrl + C はコピーだよ』みたいな基礎中の基礎については触れていません。
そこからもう一歩踏み込んだ機能を紹介しています。

 

エディタについては以前も別の記事で書いていますので是非そちらもご覧ください。

 

↓エディタの記事ではありませんが、エディタのキーボードマクロを使った例として見て頂ければと思います。




まずはサクラエディタが持つ機能を全部見ましょう

サクラエディタがどういう機能を持っているのか、その全てを見てみましょう。

Shift + F1キーを押してみましょう。
もしくは、ヘルプ(H)コマンド一覧(M)から選択しましょう。

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以下のようなメニューが出て来ます。

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ここに表示されているものがサクラエディタの全機能と言ってもいいでしょう。


赤い枠は、今回の記事で紹介する機能です。

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コマンドが沢山ありますよね。
一度に全部覚えるのは無理なので、面白そうなものから使えばいいでしょう。

僕が秀丸エディタとサクラエディタの使い方を覚えるためにやってる手順

秀丸エディタにも同じように全コマンドを表示する コマンド一覧 があって、秀丸エディタを使い始めた頃、コマンド一覧 を毎日見て気になる機能を試していきました。
エディタソフトは昔から好きだったので、半分趣味のような感覚で機能探しをしていました。
面白そうな機能を仕事で即使って・・・と、そうしているうちに秀丸エディタの使い方を覚えました。

どんなエディタにも全コマンドを表示する機能があるのかどうかは分かりませんが、あるなら毎日見て試す事をオススメします。
無ければヘルプでもいいでしょう。ヘルプの目次を見て興味がありそうなものを探っていく

こんなブログ書いておいてなんなんですけど・・・、他人が書いたブログ読むより、コマンド一覧 やヘルプとか読んで、自分で試す方が100倍いいですよ。

で、エディタの機能では難しそうであれば、マクロで実現できないかを探ります。
マクロについては今回は言及していません。

 

最低限これぐらい使おうぜ!!!!

さて、今回僕がオススメする『最低限これぐらいは使いましょう』という機能は以下の通りです。
もちろん僕も日常的に使っています。

一度に全部覚えられないので、オススメ から使ってみるといいですよ。

◆1.編集系

行頭まで切り取り(改行単位) Ctrl + U
行末まで切り取り(改行単位) オススメ Ctrl + K
行頭まで削除(改行単位) Shift + Ctrl + U
行末まで削除(改行単位) Shift + Ctrl + K
行切り取り(折り返し単位) オススメ Ctrl + E
行削除(折り返し単位) Shift + Ctrl + E
行の二重化(折り返し単位) オススメ Shift + F10
選択行の昇順ソート Alt + A
選択行の降順ソート Alt + D

◆2.選択系

現在位置の単語選択 Ctrl + W

◆3.矩形選択系

矩形範囲選択開始 オススメ Shift + F6
 
『矩形』は『くけい』と読みます。たまに『たんけい(短形)』と思っている人居ますが、間違えないように。
矩形は四角形という意味です。

◆4.変換系

小文字 Ctrl + F6
大文字 Ctrl + F7
全角→半角 Ctrl + F8
半角+全ひら→全角・カタカナ Ctrl + F9
半角+全カタ→全角・ひらがな Ctrl + F10
半角英数→全角英数
全角英数→半角英数
全角カタカナ!→半角カタカナ
半角カタカナ→全角カタカナ Ctrl + F11
半角カタカナ→全角ひらがな Ctrl + F12
TAB→空白 Shift + Ctrl + Alt + F5
空白→TAB Shift + Ctrl + Alt + F5

◆5.設定系

ミニマップの表示/非表示

◆6.マクロ系

キーマクロの記録開始/終了 オススメ Shift + Ctrl + M
キーマクロの実行 オススメ Shift + Ctrl + L

◆7.ウィンドウ系

上下に分割/分割解除 F4
左右に分割/分割解除 オススメ Shift + F4
縦横に分割/分割解除 Shift + Ctrl + ;

 

使い方を説明しよう!!!

長くなって読みづらいですので、折り畳んでおります。
』をクリックして展開してお読みください。

◆1.編集系

◆1.編集系

基本的にどれも同じようなものばかりです。
一度に全部を覚える必要はありません。

  • 文字列『abcdefghijklmnopqrstuvwxyz』に対して、コマンドを実行します。
  • 『m』と『n』の間にカーソルがある状態でコマンドを実行します。
  • 黄色い丸がマウスカーソルです。
  • 赤い丸が一瞬出ますが、それはクリックです。

 

行頭まで切り取り(改行単位)

01_行頭まで切り取り(改行単位)

 

行末まで切り取り(改行単位)

オススメ

02_行末まで切り取り(改行単位)

Ctrl + K はEmacsと同じです。
カーソルの位置から後ろを全部切り取ります。
行頭でショートカットキーを押し続ければ行を切り取りし続けられます。

 

行頭まで削除(改行単位)

『行頭まで切り取り(改行単位)』と同じです。

『行頭まで切り取り(改行単位)』の場合、切り取った文字が、クリップボードに入ります
『行頭まで削除(改行単位)』の場合、削除した文字が、クリップボードに入りません

クリップボードの内容を保持した場合はこちらを使ってください。

 

行末まで削除(改行単位)

『行末まで切り取り(改行単位)』と同じですので省略します。

『行末まで切り取り(改行単位)』の場合、切り取った文字が、クリップボードに入ります
『行末まで削除(改行単位)』の場合、削除した文字が、クリップボードに入りません

クリップボードの内容を保持した場合はこちらを使ってください。

 

行切り取り(折り返し単位)

オススメ

03_行切り取り(折り返し単位)

カーソルの位置は関係なく行を全部切り取ります。
ショートカットキーを押し続ければ行を切り取りし続けられます。

 

行削除(折り返し単位)

『行切り取り(折り返し単位)』と同じですので省略します。

『行切り取り(折り返し単位)』の場合、切り取った文字が、クリップボードに入ります
『行削除(折り返し単位)』の場合、削除した文字が、クリップボードに入りません

クリップボードの内容を保持した場合はこちらを使ってください。

 

行の二重化(折り返し単位)

オススメ

04_行の二重化(折り返し単位)

これは結構使用頻度が高いと思います。
一度書いた行をコピペして、少し書き換えるということをしていませんか?
その時に Ctrl + F10 を押すだけでコピペできちゃうのでとっても便利です。

Ctrl + F10 を押し続けると行コピーが大量にできます。

 

選択行の昇順ソート

オススメ

05_選択行の昇順ソート

選択した状態で実行すると昇順に並べ替えてくれます。

Excelでもできますけど、いちいちExcelを起動して貼り付けてみたいなことは面倒ですよね。
サクラエディタのみでできちゃうので、かなり便利ですよ。

ショートカットキーは Alt + A です。

昇順とは英語で『Ascending Order』です。
Alt + AA は『Ascending Order』の A と覚えればいいでしょう。

 

選択行の降順ソート

『選択行の昇順ソート』と同じですので省略します。

降順とは英語で『Descending Order』です。
Alt + DD は『Dscending Order』の D と覚えればいいでしょう。

 

◆2.選択系

◆2.選択系

現在位置の単語選択

英語単語をコピーすることはちょくちょくあると思います。
例えば、プログラミングの場合であれば、変数名をコピーすることがあるでしょう。
その時に Ctrl + W を押すだけで単語を選択してくれるのは便利です。
Ctrl + WCtrl + C と連続して押せばすぐにコピーできます。

※カーソルは『a』と『m』の間にあります。
01_現在位置の単語選択

※カーソルは『野』と『比』の間にあります。
02_現在位置の単語選択

※カーソルは『比』と『の』の間にあります。
03_現在位置の単語選択

と、まぁ、説明しておいてなんですけど、ダブルクリックで単語選択出来るんですよねぇ・・・
キーボードだけでカーソルを操作している場合はいいですけど、マウスでカーソルを移動させる事が多い場合は ダブルクリックCtrl + C でいいと思います。
その辺はお好みでどうぞ。

 

◆3.矩形選択系

◆3.矩形選択系

矩形範囲選択開始

オススメ

 
しつこいですが・・・
『矩形』は『くけい』と読みます。たまに『たんけい(短形)』と思っている人居ますが、間違えないように。
矩形は四角形という意味です。

普通の選択はこんな感じ
01_通常の選択

しかし、矩形選択はこんな感じです。
四角形に選択できていますよね。
これが通常選択と違います。
02_矩形選択

矩形範囲選択開始を選択後、右カーソルキーと下カーソルキーで範囲選択しています。

Alt キーを押しながらマウス操作で矩形選択も可能です。

 

じゃ、四角形に選択できたからって何がオトクなんだ!?ってことですよね。

口で説明するのは面倒なので、以下をご覧ください。

 

『name』を『名前』に書き換えるパターン

操作は、

  1. 矩形範囲選択開始
  2. 右カーソルキー4回
  3. 下カーソルキー8回
  4. 『名前』入力
  5. delキー

です。
03_『name』を『名前』に書き換えてみましょう

 

切り取り&挿入パターン
  1. Alt + マウス操作 で矩形選択
  2. Ctrl + X
  3. 1行目の『名前は』の後ろをクリックしてカーソルを移動
  4. Ctrl + V
04_切り取り&挿入パターン

 

◆4.変換系

◆4.変換系

全部書くと大変なので3つだけ説明していますが、他のものも同様です。
お試しください。

小文字

01_小文字

 

大文字

02_大文字

 

全角→半角

03_全角to半角

 

◆5.設定系

◆5.設定系

ミニマップの表示/非表示

ミニマップは、AtomやSublime Textでも同様の機能があります。

これが意外と便利。

ミニマップを簡単に説明すると、全体の『形』を俯瞰して見るものです。

もしも、何百行・何千行もあるテキストファイルで、書き直したい箇所や見たい箇所があった場合どうします?

上からスクロールします?

それとも、用語を検索します?
でも、用語が何百個もあったら、自分が探している場所に到達するのが大変ですよね。

人間ってエライもんで、超絶に長文でも、文章の形って結構頭に入ってるもんなんですよ。
探している場所は前の方なのか真ん中辺りなのか後ろの方なのか、大体覚えているもんです。

で、ミニマップを使うと、文章の形や大体の位置で目的の場所を見つけるのが早くなります。

今回の例は黒文字一色ですが、プログラムのソースコードの場合だと文字に色が付きますので、文字色の見え方とかでも目的の場所を判別しやすくなります。

minimap

 

◆6.マクロ系

◆6.マクロ系

キーマクロの記録開始/終了&実行

オススメ

エディタ使うならやはりキーマクロっしょ!!!!

って言うか、キーマクロが無いならエディタを使う意味が無いんじゃない?と、個人的には思っているぐらいです。

01_マクロ

操作手順

  1. キーマクロの記録開始 選択
  2. Home キー
  3. <li>入力
  4. End キー
  5. </li>入力
  6. 下カーソルキー
  7. キーマクロの記録終了 選択
  8. キーマクロ実行 選択
  9. その後は Shift + Ctrl + L を連打

 

◆7.ウィンドウ系

◆7.ウィンドウ系

どれも同じですので、一つだけ取り上げます。

 

縦横に分割/分割解除

分割を使う場合、設定で以下の通りにしておいてください。

設定(O)-共通設定(C)-分割ウィンドウ
  垂直スクロールの同期をとる(V):OFF
  水平スクロールの同期をとる(H):OFF

sakura_00015_02

一つのファイルを複数ウィンドウに分割すると、ファイル内を移動しまくらなくてもよくなります。
一つのファイルの中をあちこち移動しまくるとかなりのストレスになります。
ウィンドウ分割を使って、今見ている場所をそのままに別の場所を参照する事ができます。

分割

 




オマケ:ファイル名の取得

ファイル名を取得することはちょくちょくあります。
ちょっと慣れた人ならコマンドプロンプトを使ってdirコマンドでファイル名一覧を取得している人もいるでしょう。

 

かなり以前、

  1. dirコマンドでファイル名一覧を取得
  2. それをテキストファイルに一時的に保存
  3. そのテキストファイルを開く

という簡単なbatを作り、それを右クリックの送るメニューに入れていた事があります。

 

そんなことをしなくても、サクラエディタなら(フルパスですけど)ファイル名が取得できます。
これは地味に便利なのです。

ファイル名取得

まとめ

以前の僕はサクラエディタを食わず嫌いしていました。
秀丸エディタに慣れてしまっているので、キーバインドが違うとか、サクラエディタのマクロ言語がよく分からないとか、どんな機能があるのかを探るとか、ストレスでストレスで、サクラエディタを殆ど使おうとしませんでした。

しかし、そんな事言ってもしょうがないので、少しずつ使うようになりました。
使っていくうちに指がキー操作を覚えてきてストレスが激減し、今ではほんのちょっとしたマクロを作ったり(と言っても3行程度のマクロとかそんなのですよ)、メニューをいじったり、キーバインドを自分好みに変えたりと、結構カスタマイズしてきています。

無料でここまで優秀なエディタはなかなか無いと思います。
有料エディタと比較しても、勝るとも劣らずという感じです。
開発者さんに感謝しか無いです。

サクラエディタはエディタがエディタであるべき機能がきっちりと実装されています。
(VimやEmacsを使いこなしている人達から見たら、Vim/Emacs以外はエディタと認められないんでしょうけどw)

せっかく使うのですから、メモ帳でもできるような使い方ではなく、エディタとして活躍させてあげてください。

今回挙げた以外にもまだまだ機能や便利な使い方は沢山あります。
もっと紹介したい事あるんですけど、書くのが大変なので今回はこの辺にしておきます。

 

・・・しかし、もしもサクラエディタが有料になったらチョーーー困る会社多いだろうね。

 

参考書籍

 

 

4 件のコメント

  • はじめまして。こんにちは。
    通りすがりのSEです。
    分かりやすく纏まっていて、
    見やすく、読みやすいと思います。

    願わくば、「使い方説明」の展開後説明のなかで、
    一覧に示したようにショートカットキーの表記があると
    もっと分かりやすいかな?と思います。

    また、「ミニマップ」は、
    ALT+o、n(ALT押しっ放しで、o、nと順に打つ)と出来ますよ。
    ALT+~、~は色々使えると思うので、試してみて下さい。

    以上、通りすがりのSEでした。
    長文失礼いたしました。

    • コメントありがとうございます

      > 願わくば、「使い方説明」の展開後説明のなかで、
      > 一覧に示したようにショートカットキーの表記があると
      > もっと分かりやすいかな?と思います。

      そうですね、ショートカットキーの表記欲しいですね
      書いておきます
       

      > また、「ミニマップ」は、
      > ALT+o、n(ALT押しっ放しで、o、nと順に打つ)と出来ますよ。
      > ALT+~、~は色々使えると思うので、試してみて下さい

      そんなのあるんですね
      キー割り当てを見ると一つの操作に複数の割当がされてるなぁとは思っていました

      Emacsみたいな2ストロークで、Alt系が結構あるんですね
      今度見ておきます
       

      ありがとうございます!
      すごく参考になりました!!

    • ご指摘ありがとうございます。
      長方形は四角形に含まれますが、長方形のみを矩形というようですね。
      知らなかったです。
      修正しておきますね。

      ありがとうございました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    Windows/Mac/Linuxを使う現役システムエンジニア&プログラマ。オープン系・組み込み系・制御系・Webシステム系と幅広い案件に携わる。C言語やC#やJava等数多くのコンパイラ言語を経験したが、少し飽きてきたので、最近はRubyやPython、WordPressなどのWeb系を修得中。初心者向けのプログラミング教室も運営中。オンライン・対面・出張等でプログラミングをレッスンします。